定年退職を機に、海外への赴任が長かったM様がこれから夫婦ふたりで人生を過ごす場所に選んだのは、諏訪湖にほど近いご実家の離れでした。温泉がわくこの地では共同温泉があるため内風呂がなく、昔ながらの間取りは部屋数があっても使い勝手が悪そうでした。
最初に耐震診断を実施し、補強計画を踏まえて間取りのプランニングに着手。北側に2尺、西側に5寸増築して、浴室と療養中のお母様が戻られたときの居室を確保しました。さらに、和室を1室撤去し、北側のキッチンを日当たりのいい南側へ移動。対面型のキッチンを設け、ご夫婦のコミュニケーションを重視したスタイルに。和室はモダンなテイストにアレンジして、娘様ご一家が帰省した際に使えるよう計画しました。
快適さを追求するだけでなく、家族の歴史や思い出も大切にしたいとお考えだったM様。お父様との思い出が詰まった照明器具は、ご主人がぴかぴかに磨き上げ、玄関で再びあたたかな光を放つように。また、アジアへの赴任中に奥様が集めた布や小物が飾れるスペースも設けました。二人の思い出や家族への想いがいっぱいに詰まった新しいわが家で、お二人の心豊かな暮らしが始まっています。
日当たりのよい南側のダイニングキッチン。庭は里山とひと続きになっており、時折、鹿がやって来るそうです
ダイニング側にもカップボードを設け、奥様お気に入りの小物類を飾って楽しまれています
玄関の正面にアジアン小物を飾れるニッチを設置。格子デザインが印象的。

療養中のお母様が帰られたときのための個室は、窓いっぱいに光が入ります。

お父様の面影を感じられる照明器具は、ご主人が磨きキッチンやホールに設置。

はしごを取り付けて収納スペースとして活用すればリビングがすっきり。

お母様のご帰宅時も介助しやすいよう、便器を斜めに設置しゆとりある空間に。

床の間は棚が可動式なので、小物だけでなくお母様作の掛け軸も飾れます。










